1 道草を食う途中耽搁闲逛目的地に行く途中で、他のことに時間を費やす。
2 焼餅(やきもち)を焼く妒忌嫉妬(しっと)すること、妬(ねた)む3 腹を立てる生气怒る。
立腹(りっぷく)する。
/*4 水を差す挑拨离间口出しをして関係を隔てる。
邪魔だてをする。
5 手を打つ采取措施想办法必要な手段を講じる。
一策(いっさく)をもちいる。
6 顔を立てる给面子その人の名誉を持たせる。
その人の面目(めんぼく)が持たれるようにする。
7 足を洗う金盆洗手改邪归正悪事やいやしい職業の世界から抜け出す。
一般に、好ましくない行為をやめる、職業や仕事をやめる場合にも用いる。
8 骨を折る卖力气不辞辛劳煞费苦心苦労を厭(いと)わず、精を出して仕事に励む。
面倒がらないで努力する。
また、苦心して人の世話をする。
9 猿も木から落ちる智者千虑,必有一失。
その道に優れている人でも、時には失敗をすることがあるというたとえ。
10お茶を濁す含糊其词支吾搪塞いい加減な処置をして、その場をごまかしつくろう。
11暑さも寒さも彼岸まで热到秋分,冷到春分。
残暑(ざんしょ) のきびしさも秋の彼岸ともなればめっきり衰え、余寒(よかん)のきびしさも春の彼岸頃にはいちだんと薄らぐものだの意。
12夕焼けに鎌(かま)を研(と)げ明日必晴天夕焼けがすれば翌日は晴天になるだろうから、草刈(くさか)りや稲刈(いねか)りをする準備として鎌を研げ。
13旅は道連(みちづ)れ世は情け旅途要有伴,处世靠人情。
旅行をする時は道連れがあるのが何よりも心強く、同じように世の中を渡るには互いに情けを持っていくのがいちばん大切である。
14言わぬが花不说为佳口に出して言わないほうが奥床(おくゆか)しく、差し障りもなくてよい15灯台(とうだい)下(もと)暗し八丈灯台照远不照近当事着迷,旁观者清。
灯明台(とうみょうだい)はそのすぐ下が暗い、身近な事情に疎いこと、手近なことかえってわかりにくいことのたとえ。
16芋の煮えたもご存じない连起码的知识都不懂芋の煮えたかどうかも判別できないの意。
世間の事情に疎いことを嘲(あざけ)っていう言葉。
17井の中の蛙(大海を知らず) 井底之蛙自分の狭い知識や見解にとらわれ、他に広い世界があることを知らないで、得々とふるまうことのたとえ。
非常に見識の狭いこと。
18早起きは三文(さんもん)の得(とく) 早起三朝当一工早起きは健康によく、また、何かよいことがあるというたとえ。
19急がば回れ欲速则不达危険な近道をするよりも、遠回りでも安全確実な道を歩いた方が結局は得策(とくさく)であるというたとえ。
20流れる水は腐らない流水不腐常に流れる水はよどんで腐ることがなく、常に活動しているものには沈滞(ちんたい)や腐敗(ふはい)がないというたとえ。
21減らず口(へらずぐち)を叩く喋喋不休負け惜しみを言うこと。
にくまれ口をたたくこと。
遠慮なく口から出まかせをいうこと。
22尻に敷く欺压丈夫相手を軽くみて、わがままにふるまう。
特に、妻が夫を軽んじて、勝手気ままにふるまう。
23人を食う目中无人瞧不起人人を人とも思わないような言動をする。
人をばかにする。
24泡を食う惊慌ひどく慌てる。
狼狽(うろたえ)あわてる。
25腰が抜ける非常吃惊驚きのあまり足腰が立たなくなる。
26頭に来る冒火气得发昏怒りや悲しみや驚きなどのために、頭に血が上ぼる。
かっとなる。
逆上する。
27手が上がる本领长进技量が上達する。
腕前があがる。
28埓(らち)があかない解决不了物事がはかどらない。
29腑(ふ) に落ちない不能理解納得できない。
合点がいかない。
30うだつがあがらない翻不了身いつも上から押えつけられて、出世ができない。
運が悪くてよい境遇に恵まれない。
ぱっとしない。
31気に食わない不称心心に合わない。
いやに思う。
32二進(にっち)も三進(さっち)もいかない一筹莫展どうにもやりくりができない様、窮地に追い込まれたりして身動きできない様33うっちゃりを食わされる最后关头被搞了一下急に形勢を逆転させること。
34後ろ髪を引かれる牵肠挂肚あとに心が残って、先へ進むことができない。
未練が残る。
35一杯食わせる欺骗うまく騙す。
36泡を吹かせる使大吃一惊人を苦しませる。
度肝を抜く。
驚きあわてさせる。
37肩すかしを食わせる使对方的期待落空転じて、相手の勢いをうまくそらすこと。
38首を切る解雇免職する。
解雇する。
39メスを入れる彻底解决彻底根治転じて、災いの根を除くために思い切った手段をとる。
事態を徹底的に分析し批判する。
40腰を抜かす非常吃惊(吓得)浑身瘫软驚きのあまり足腰が立たなくなる。
非常にびっくりして体の自由を失う。
腰が抜ける。
41虫がいい自私自利打如意算盘自分勝手である。
自分の都合だけを考えて、他人のことなどはまったく考えない。
あつかましい。
42肩を持つ偏袒味方をする。
ひいきする。
肩を入れる。
43猫をかぶる假装老实佯装不知本性を隠して大人しそうに見せる。
また、知っていながら知らないふりをする。
44油を売る磨洋工(江戸時代、髪油を売り歩く者が婦女を相手に話し込みながら商(あきな)ったところから)仕事を怠けてむだ話をする。
また、仕事の途中で時間をつぶして怠ける。
45天狗になる自负起来高慢なこと。
うぬぼれること。
また、その人。
46図に乗る得意忘形逞能(「ず」は「頭」を当てることも多い)自分の思うように事がはこぶので、いい気になってつけあがる。
調子に乗る。
47面と向かう当面直接に相手と向かいあう。
48肝(きも)を潰す吓破胆非常に驚く。
肝を消す。
49手が足りない人手不足50手を切る断绝关系関係をたつ。
交際をたつ。
縁を切る。
多く、男女の関係を清算することにいう。
51気が効く机灵乖巧物事をするのに細かなところまでよく気がつく。
心が行きとどく。
気転がきく。
52悦(えつ)に入(い)る心中暗喜物事がうまくいって、心うれしい状態になる。
53途方に暮れる走投无路手段が尽きてぼんやりする。
どうしてよいか手段に迷う。
54物になる成功成材一人前になる。
立派な人になる。
55牛耳(ぎゅうじ)を執(と)る执牛耳(古代中国の春秋戦国時代、諸侯が盟約するときに、盟主が、牛の耳をとってこれをさき、その血をすすって誓い合ったという故事から)同盟の盟主となる。
また、転じて団体、党派などを左右する中心人物となる。
会合などの成り行きを支配する。
56薩摩(さつま)の守(かみ) 白坐车的人車や船などに無賃(むちん)で乗ること。
57背水の陣背水一战(「史記‐淮陰侯伝」の韓信の故事から)陣立(じんだて)の名。
背後(はいご)に河川(かせん) 湖海(こかい)などを控えて陣を布(し)くこと。
退けば水に溺れるところから、味方に決死(けっし)の覚悟で戦わせる陣立。
転じて、一歩も退(そ)くことのできない絶体絶命の立場で事にあたること。
58敵は本能寺にあり声东击西(天正一〇年、明智光秀(あけち‐みつひで)が備中(びっちゅう)国の毛利勢を攻める途中、にわかに進路を変え、「わが敵は本能寺にあり」といって、京都本能寺に宿泊中の織田信長(おだ‐のぶなが)を襲ったところから)本当の目的は、表面にかかげたものではなくて、実は別のところにあるという意。
人々の目をあざむいて、他の目的をねらうこと。
59衣鉢を伝う继承衣钵師からその道の奥義を受け継ぎ、また、前人の事業などを受け継ぐ意60画餅(がべい)に帰(き)する归于画饼成为泡影考えや計画などが失敗に終わって、すっかりだめになる。
むだぼねおりになる。
61采配(さいはい)を振る发号施令自ら先頭に立って、指揮、運営にあたる。
指揮をする。
指図をする。
62冠(かんむり)を曲(ま)げる闹情绪きげんを悪くする。
いこじになる。
つむじを曲げる。
63自腹(じばら)を切る自己掏腰包自分の金を出して支払う。
多くは、あえて自分が費用を出さなくてもよい場合に出すことにいう。
64駄目を押す叮嘱わかりきった物事の万一の場合を考えてさらに確かめる。
口説く念をおす。
65手に乗る上当欺(あざむ)かれて術中(じゅっちゅう)に陥る。
欺かれる。
66拍車をかける加速促进段と力をそえる。
67目に余る看不下去程度がひどすぎて、黙ってみていられないほどである。
68顔が広い交际广世間に知り合いが多い。
69耳が痛い刺耳他人のいうことが自分の弱点(じゃくてん)をついていて、聞くのがつらい。
70口を割る坦白交代自白(じはく)する71手につかない不能专心从事他に心が奪われて、その事に身がはいらない。
72味噌をする阿谀奉承(べたべたとくっつくところからかという)追従(ついしょう)を言う。
諂(へつら)う。
胡麻(ごま)をする。
73お茶をひく艺妓等招不到客人闲呆着芸妓(げいぎ)や娼妓(おいらん)がお客がなくて暇でいることにいう。
74棚(たな)にあげる佯装不知置之不理物を棚に上げておくの意。
手をつけないでそっとしておく。
特に、自分の不利や欠点など、不都合なことにはわざとふれないでおくことにいう。
75間がぬける愚蠢糊涂马虎大意することにぬかりがある。
ぼんやりする。
76身につまされる感同身受犹如亲身感到他人の不幸などが、わが身に引きくらべて同情される。
他人のふしあわせなどが、ひとごとでなく思われる。
身に当たる。
77いても立ってもいられない坐立不安(心配、同情、喜びなどの気持が強くなって)坐っても立っても落ち着いていられない。
78箸にも棒にもかからぬ无法对付ひどすぎて何とも取り扱いようがない。
手がつけられない。
79気が気でない着急気にかかって落ち着いていられない。
80縁もゆかりもない毫无关系(類義の「縁」「ゆかり」を重ねて強調した表現)なんの繋がりも関係もない。
81微(び)に入(い)り細(さい)を穿(うが)つ分析入微きわめて細かな点にまで気を配る。
82是が非でも无论如何是非善悪を問わずに、なんでもかんでも。
どうしても。
ぜひとも。
ぜひ。
83泣いても笑っても不管怎样どんなに方法を尽くしても。
どうしても。
84伸(の)るか反(そ)るか胜败在此一举成功するか失敗するか、成否を天に任せて、思いきってやること。
一か八か。
85食うや食わずの非常贫困毎日の食事もとったりとらなかったりするの意。
やっと生活する貧乏暮らし、また、切りつめた生活のたとえ。
86やむに止まれぬ迫不得已止めようとしても止められない。
そうしないではいられない。
87食うか食われるか你死我活相手を食うかこちらが食われるかというような、力の拮抗した命がけの闘争などにいう。
89蜘蛛(くも)の子を散らすよう向四面八方散去(蜘蛛の子のはいっている袋をやぶると、子が四方八方に散るところから)大勢のものが、散りぢりに逃げることをいうたとえ。
90雲をつかむよう不着边际物事が漠然としてとらえどころのないさまをいう。