韩国长期护理保险制度
1-1 参照) 他方、高齢者人口は 2006 年 459 万人から
急速に増加し 2008 年に 500 万人台に進入、2026 年に
1000 万人台、そして 2040 年からは 1500 万人時代に
なると予測されている。(表 1-1 参照)
(表 1-1) 区 分 総人口
人口構造 人口規模(千人) 幼少年 生産可能 高齢者
1 老人長期療養保険制度導入背景
韓国の経済社会は 1990 年代以降、長年の軍事独裁政 権に終止符を打ち誕生した文民政権と共に大きな変化 を見せている。なかでも社会福祉政策は従来の経済開 発政策から福祉開発政策へと国家政策目標の転換を謳 える文民政府によって量的拡充のみならず質的な側面 においても大きな変化を見せた。この論文で取り上げ ている「老人長期療養保険制度」もその変化の中で生
1-1 少子高齢化の進展
(表 1)、(表 2)はそれぞれ韓国の少子高齢化の状況 を表したものである。この(表)で示したように、韓 国社会は超高齢社会に着実かつ急速に接近している。 しかもそのスピードは日本を抜く世界第一の速さであ る。(表 1-3 参照) 統計庁(2006)によると、韓国の推計 最大総人口は 2018 年の 4,934 万人をピークにそれ以 降減少し始め、2050 年には 4,234 万になると予測され ている。(表 1-1 参照)
1980 1990 2000 2001
865
659
637
557
2.83 1.59 1.47 1.30
(表 2-2)
出生者 出生率
出生者及び特定出生率推計
2010
2020
458
380
1.21
1.24
(表 2-3)
日本 フランス ドイツ イタリア イギリス アメリカ
韓国
1970 2.13 2.47 2.03 2.43 2.43 2.46 4.53
2040 2045 2050
47,734
46,343 44,521 42,343
5,231
4,777 4,220 3,763
28,954
26,525 24,503 22,424
(表 1‐2)
13,549 100 11.0 60.7
28.4
15,041 100 10.3 57.2
32.5
15,798 100 9.5
男子
61.8
67.3 72.3 75.1
76.1 78.0 79.8 82.6
女子
70.0
75.5 79.6 81.9
82.9 84.7 86.3 88.9
資料;「保健福祉部統計年報 2007」
(表 3-2)
健康保険 65 歳以上老人医療費支出
(単位;億ウォン・%)
全体
65 歳以上老人医療費
総医療費の中の老人医
19,332 31,681 43,723 60,556
3,148
2,241
1,8931ຫໍສະໝຸດ .25,0903,646
3,345
14.1
7,859
5,705
5,768
17.0
1,311
9,283
9,287
17.8
17,846
12,715
13,162
21.3
23,569
17,724
19,263
24.4
資料;「保健福祉部統計年報 2006」より主要年度抜き出し作成。
55.0
35.5
16,156 100 8.9
53.0
38.2
出処 ;統計庁、2006.11 月に作成した将来人口推計資料。
(単位;年・万人)
資料;統計庁、「年齢別推計人口 2006」から千人値から四捨五入し作成。
-118-
NII-Electronic Library Service
Taisei Gakuin University
-119-
NII-Electronic Library Service
Taisei Gakuin University
(表 3-1)
平均寿命の推移
(単位;歳)
1980
1990 2000 2005
2010 2020 2030 2050
平均寿命
65.7
71.3 76.0 78.6
79.6 81.5 83.1 86.0
12.9
2020 49,326 6,118 35,506
7,701 100 12.4 72.0
15.6
2025 49,108 5,778 33,562
9,768 100 11.8 68.3
19.9
2030 48,635 5,525 31,299
11,811 100 11.4 64.4
24.3
2035
このまま少子高齢化が進むと、2018 年に高齢社会、そ して2026年には超高齢社会になると予測されている。 殊に、2040 年度には高齢者人口構造において後期高齢 者の数が前期高齢者の数を上回っていることが明であ るが、これは老・老介護の本格的な到来、ということ をも意味するので注目すべき状況の一つであると思わ れる。(表 1-2 参照)
医療費
合計
65-69
70-74
75 以上
療費の比重
91 31,771
2,869
1,345
848
676
9.0
93 43,025
4,441
1,960
1,382
1,099
10.3
95 59,775 97 85,727
99 113,797 01 178,195 03 205,336 05 247,968
7,281 12,080
まれた制度の一つである。2008 年7月、韓国ではドイ ツ(1995)、日本(2000)に続いて介護保険制度が導入・ 実施された。(韓国では「老人長期療養保険制度」と命 名。以下では「老人長期療養保険制度」と呼ぶことに する)この「老人長期療養保険制度」は災害保険制度 (1963)、国民年金保険制度(1989)、国民医療保険制 (1989)、雇用保険制度(1993)に続く第 5 番目の社 会保険制度となるが、これは近年少子高齢化が急速に 進んでいるなか高齢化に伴う要介護者の増加や要介護 期間の長期化、老人医療費の増加、そして少子化によ る社会的価値観の変化、核家族化や女性の社会参加な ど、福祉政策が直面している様々な経済社会の状況に 応制度化したものであると言えよう。以下では老人長 期療養保険制度の導入した背景を述べておく。
2003 493 1.19
2004 2005
476
483
1.16 1.08
資料;統計庁、2005。
(単位;千人)
2030
2050
339
29
1.28
1.30
資料;統計庁、2005。
2003 1.29 1.89 1.34 1.29 1.73 2.04 1.19
2004 1.29
2005 1.25
-
-
-
-
(単位;人・%) 人口構造(%) 全体 幼少年 生産可能 高齢者
2005 43,138 9,241 34,530
4,367 100 19.2 71.1
9.1
2010 48,875 7,907 35,611
5,357 100 16.2 72.9
11.0
2015 49,277 6,733 36,163
6,381 100 13.7 73.4
本論文で取り上げている「老人長期療養保険制度」 はこの韓国経済社会に立ちふさがっている邪魔者を取 り除く手段の一つとして 2008 年 7 月より導入・実施さ れている。ここでは「老人長期療養保険制度」の導入 背景や成立過程、及び本制度が抱える課題などを記述 しておく。
<キーワード> 介護保険制度。人口構造。少子高齢化。老人医療費。
こうした高齢化に伴い政府の医療財政支出は 2000 年度の医薬分業政策と共に爆発的な増加率を見せてい る(表 3-2)。2004 年度の国民健康保険に対する財政の 支出をみると、国民健康保険の総支出の 21.1%に当た る 3 兆 4830 億ウォンに達している。統計庁人口予測 資料(2005)によると、国民健康保険への政府財政支 援額の規模は2004 年度物価基準にして2010 年に約5 兆ウォン、2020 年度、2030 年度にはそれぞれ約 8 兆 ウォンと約 12 兆ウォン、2040 年の 15 兆を経て 2050 年には 18 兆ウォンに達すると推計されている。1985 年度の総医療費の 5,830 億ウォンが 1998 年には 16.6 倍増のおよそ 9 兆 7 千億ウォンまでに増加した。老人 医療費はさらに急上昇を表している。1985 年度の 280 億ウォンであった老人医療費は、1998 年度には 53 倍 に相当する 1 兆 4,910 億ウォンまで増えている。その 費用は 2005 年度に 6 兆ウォンに到達しており、全体 の医療費のなか老人医療費構成比率は 24.4%を占め ている。殊に 70 歳以上中・後期高齢者に対する医療 費の増加が目立つ。保健福祉部(厚労省)統計による と 65 歳以上の高齢者の中老人性疾患の症状のある者 は 86.7%に達しており認知症を患っている高齢者は 2007 年度現在、40 万人程である。この数は 2010 年
資料;統計庁、2005。
低出産国に座って今に至っている。(表 2 参照) 慶尙 南道「2005 年度道民意識調査」によると、低出産の理 由を子供養育費負担の増加(一位 48%)、女性の経済 活動増加(二位 21%)に挙げている。
(表 2-1)
出生者 出生率