【一】日本の国土位置日本は、アジア大陸の東側に位置し、南北に長い弓形の島国である。
北海道、本州、四国、九州の四つの大きな島を含む6852の島々から成っている。
国土は、おおむね北は北緯45度31分から、南は北緯20度付近まで、東は東経149度付近から、西は東経123度までの範囲に位置している。
面積は約37万7819 km²で、中華人民共和国の約26分の1、アメリカ合衆国の約25分の1だ。
地形国土の地形を見ると、61%が「山地」で、高く険しい山や火山が多いのが特徴だ。
日本は島国でもあると同時に山国でもある。
そのほか、「低地」(13.8%)、「丘陵」(11.7%)、「台地」(11%)、「内水域など」(2.4%)。
国土の利用状況は、森林ガ66.6%で、農用地は13.8%。
そのほか、宅地、道路、水面·河川など。
また、国土のうち、民有地(約16万km²) の使用状況は、山林(47.9%)、田(17.5%)、畑(15.7%)、宅地(8.9%)、原野などである。
平野は狭くて少ない。
川は短く、川幅は狭く、流れは急だ。
落差の大きい流は水力発電に適している。
日本列島は環太平洋地震帯の上にあり、火山活動も活発で世界でも有数の地震多発地帯だ。
日本の国土には、3000mを越える山ガ21あるが、すべてが日本列島の中核を成す本州の中央部に集中している。
本州の中央部には飛騨·木曽·赤石の三つ山脈があり、3000 m 以上の山々がそびえている。
それぞれ北アルプス·中央アルプス·南アルプスと呼ばれ、それらを総称して日本アルプスと呼ぶ。
まわりの海日本の海岸線は出入りが多く、複雑である。
まわりには、オホーツク海、日本海、太平洋などが広がっている。
陸地に近いところは海底が平らで、深さ200 mぐらいまでの大陸棚が広く分布している。
太平洋岸では、暖流の黒潮(日本海流) が北上し、寒流の親潮(千島海流) が南下する。
この二つの海流は、夏は三陸海岸で、冬は銚子沖付近で出合い、それらの海域には多くの種類の魚類が集まる良い漁場となっている。
日本海沿岸では、暖流の対馬海流が北上する。
気候日本列島は、南北約3000kmに及んでいるため、亜熱帯から亜寒帯にわたり、複雑な地形や海流の影響で、気候は地域差が著しいのが特徴だ。
しかし、大部分の地域は温帯にあり、海洋性の温暖な気候で、春夏秋冬の四季の区別がはっきりしている。
夏は南東から、冬は北西から、規則正しく季節風の影響を受ける。
冬は寒気団のシベリア気団が南下し、夏は熱帯気団の小笠原気団が北上する。
さらに、起伏に富んだ山脈が日本列島を縦断しているため、太平洋側の気候には大きな差がある。
太平洋側では、夏は南東の季節風が吹いて蒸し暑く、冬は湿気の少ない冷たい空つ風が吹き、乾燥した晴天が続く。
日本海側では、夏は雨が少ない、冬はアジア大陸方面からの北西の季節風が吹き、気温が低く、降雪が多い。
新潟県、青森県、岩手県なとでは、4~5mもの雪が積もる。
日本の気候を特徴づけているのが、梅雨と台風だ。
梅雨は長雨のことで、6月上旬から7月中旬にかけて高温·多湿の雨期が続く。
西南地方で強く降り、北の地方に行くにつれて弱くなる。
北海道は梅雨がない。
台風は8月から10月頃まで、各地を襲う。
多くの人にとって、過ごしやしい季節は春と秋だ。
桜が咲き、木々の新緑が映える4月~5月頃と、菊の花が香り、山野の木々の葉が黄色や赤に色づく9月下旬~11中旬頃までは、気候も良く、自然の風景が最も美しい季節である。
人口日本の総人口は、2000年の国勢調査で約1億2692万人だった。
5年前の調査に比べて、約135万人増えているが、出生率が低下しているため、人口増加率は戦後最低だった。
人口の男女別は、男性が約6211万、女性が約6481万5千人。
人口密度は、1km²当たり336人。
年齢別では、65歳以上の老年人口(高齢者) が約2000万人に達した。
5年前より約174万人増え、総人口の17 3%を占めている。
逆に、15歳未満は約1847万人で、総人口の14.6%。
5年まえより約154万人減少した。
なお、総務省が2004年3月に発表した2003年10月1日現在の総人口(推計) は、1億2761万9千人で、1年前で18万4千人増えた。
総人口に占める65歳以上の老年人口の割合は19 .0%で過去最高だった。
世界の国々のなかで、人口が1億人を越えている国は11カ国。
日本の総人口は、中国、インド、アメリカ合衆国、インドネシア、ブラジル、パキスタン、ロシア、バングラデシュに次いで、第9番目だ。
国連(国際連合) の推計では、2004年1月の世界の人口は64億3798万人。
日本の人口は世界の19.7%を占めている。
5年前は2.2%だった。
※※※☆高い山①富士山---------------(3776m。
山梨県、静岡県)②北岳=白根山----------(3192m。
静岡県、山梨県)③奥穂高岳-------------(3190m。
長野県、岐阜県)④間ノ岳=白根山--------(3189m。
山梨県、静岡県)⑤槍ケ岳---------------(3180m。
長野県、岐阜県)☆長い川①信濃川---------------(367km。
新潟県、長野県、群馬県)②利根川---------------(322km。
群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、栃木県、東京都)③石狩川---------------(268km。
北海道)④天塩川---------------(256km。
北海道)⑤北上川---------------(249km。
岩手県、宮城県)☆大きい湖①琵琶湖---------------(670.5km²。
滋賀県)②霞ケ浦---------------(167.6km²。
茨城県)③サロマ湖-------------(150.4km²。
北海道)④猪苗代湖-------------(103.3km²。
福島県)⑤中海-----------------( 86.2km²。
鳥取県、島根県)※※※◎都道府県の「人口」、「県庁所在地」、「花」日本は47の都道府県から成っている。
日本の首都は東京である。
東京都千代田区永田町に首相官邸(総理大臣が仕事をする所) や国会議事堂(衆議院と参議院) などがある。
千代田区霞ケ関には財務省、外務省、経済産業省、文部科学省などの役所が集中しており、官庁街と呼ばれている。
仕事と人が東京に集まり過ぎるという(東京一極集中) の弊害が指摘され、国会議事堂などの首都機能を東京以外の土地に移転するかどうか、という問題が長い間、論議されている、しかし、行政、立法、司法の中心が集中していることによる効率の良さ、利便性などのメリットも多く、移転の論議はあまり進んでいない。
47都道府県別の人口(2000年の国勢調査)(千人) 北海道 5,683 滋賀県 1,342青森県 1,475 奈良県 1,442秋田県 1,189 和歌山県 1,069岩手県 1,416 京都府 2,644宮城県 2,365 大阪府 8,805山形県 1,244 兵庫県 5,550福島県 2,126 岡山県 1,950栃木県 2,004 鳥取県 613 茨城県 2,985 広島県 2,878 群馬県 2,024 島根県 761 埼玉県 6,938 山口県 1,527 千葉県 5,926 香川県 1,022 東京都 12,064 徳島県 824 神奈川県 8,489 愛媛県 1,493 新潟県 2,475 高知県 813 山梨県 888 福岡県 5,015 長野県 2,215 佐賀県 876 富山県 1,120 長崎県 1,516 石川県 1,180 大分県 1,221 福井県 828 熊本県 1,859 静岡県 3,767 宮崎県 1,170 岐阜県 2,107 鹿児島県 1,786 愛知県 7,043 沖縄県 1,318 三重県 1,857 合計 126,925,843都道府県(47)「都道府県」庁所在地と都道府県の花北海道札幌市ハマナス「東北地方」青森県青森市リンゴ秋田県秋田市フキノトウ岩手県盛岡市キリ宮城県仙台市ミヤギノハギ山形県山形市ベニバナ「関東地方」福島県福島市ネモトシャクナグ栃木県宇都宮市ヤシオツツジ茨城県水戸市バラ群馬県前橋市レンケツツジ埼玉県さいたま市サクラソウ千葉県千葉市ナノハナ東京都新宿区ソメイヨシノ神奈川県横浜市ヤマユリ新潟県新潟市チューリップ山梨県甲府市フジザクラ長野県永野市リンドウ「北陸地方」富山県富山市チューリップ石川県金沢市クロユリ福井県福井市スイセン静岡県静岡市ツツジ岐阜県岐阜市ゲンゲ愛知県名古屋市カキツバタ三重県津市ハナショウブ「関西地方·近畿地方」滋賀県大津市シャクナゲ奈良県奈良市ナラノヤエザクラ和歌山県和歌山市ウメ京都府京都市シダレザクラ大阪府大阪市サクラソウ·ウメ兵庫県神戸市ノジギク「中国地方」岡山県岡山市モモ鳥取県鳥取市二十世紀ナシ広島県広島市モミジ島根県松江市ボタシ山口県山口市ナツミカン「四国地方」香川県高松市オリーブ徳島県徳島市スダチ愛媛県松山市ミカン高知県高知市ヤマモモ「九州地方」福岡県福岡市ウメ佐賀県佐賀市クスノキ長崎県長崎市ウンゼンツツジ大分県大分市ブンゴウメ熊本県熊本市リンドウ宮崎県宮崎市ハマユウ鹿児島県鹿児島市ミヤマキリシマ沖縄県那覇市デイゴ注釈(例文のうち☆印は本文からの引用)1.~から成る「~でできている」という意味を表す。
☆北海道、本州、四国、九州の四つの大きな島を含む6852の島々から成っている。
(P1)○日本国憲法は103条から成る。
2. ~と同時に「二つの性質を兼ね備えている」という意味を表す。
☆日本は島国であると同時に山国でもある。
(P1)○学者であると同時に人格者でもある。
3. ~に適している「あることにとって、ふさわしい」という意味を表す。
☆落差の大きい急流は水力発電に適している。
(P2)○日本は、年間雨量がかなり多く、杉の生育に適している。
4.~に及ぶ「物事がある所、ある状態に達している」、「事柄がある範囲まで行き渡っている」という意味を表す。
☆日本列島は、南北約3000に及ぶでいる。
(P3)○家事の被害は1億円に及ぶ。
5.~から~にかけて場所や時間の範囲を表す。
☆梅雨は長雨のことで、6月上旬から7月中旬にかけて高温多湿の雨期が続く。
(P3)○関東から東北にかけて大雨の恐れがある。
6. ~にとってある視点からの判断、評価、意見を述べる。