日语论文写作第六讲
② 同じく著者の文章を「 」の中に入れる。
著者 (××××年)によると、「引用文(ページ)」。
例: 森(2005年)によると、軽工業から重化学工 業への変化は「日本の貿易構造をも大きく 変えたp.56)」。
③ 引用文の後の(
)の中に出典を示す。
「引用文(著者+公刊年+ページ)」 例: 軽工業から重化学工業への変化は「日 本の貿易構造をも大きく変えた(森 2005,p.56)」 のである。
③④の文型 例8.AとBがいかなる関係にあるかについ ては不明である。 例9.本論文では、外来語がどのように形成 されてきたかについて考察する. 例10.第2節では、イネの品種改良がいつ 始まったかについて論述する。 例11.こうした現象が生じたのはなぜかに ついて、林は次のように述べている。
⑤〔疑問表現〕・・・Nな/A/V( の)かと言えば/言うと、・・・。 ⑥・・・Nな/A/Vのは〔疑問表現 〕かと言えば/言うと、・・・。 ⑦問題は〔疑問表現〕・・・Nな/A /V(の)かということである。 ⑧問題は・・・Nな/A/Vのは〔疑 問表現〕かということである。
*①~④は序論で、①~⑧は本論で、 ③④は結論でよく使われる。
第六回 卒業論文で使う文型・表現
一、論文では 敬語を使ってはいけな い
注意: ただし、「謝辞」や「付記」などの場合では、 例外的に敬語や「です・ます」を用いること がある。 ①本稿をまとめるにあたり、東京大学日本文 学部の鈴木花子教授から貴重なご指摘を いただいた。 ②この論文に対して有益なコメントを下さっ た仁田義雄氏に感謝いたします。
④そうして/そういうふうにして→ そのようにして ⑤こんな/こういう/こういった → このような こうした
⑥そんな/そういう/そういった → そのような そうした
4.論点の提示
①〔疑問表現〕・・・Nな/A/V(の)だ ろうか/(の)か。 ②・・・Nな/A/Vのは〔疑問表現〕だろ うか/か。 ③〔疑問表現〕・・・Nな/A/V(の)か について・・・。 ④・・・Nな/A/Vのは〔疑問表現〕かに ついて・・・。
論点提示において、「何」「 なぜ」など疑問を示す表現。
例1.人は何のために生きるのだろうか。 例2.次に、なぜこのような結果が出たのか について考えてみよう。 例3.東京が日本の首都になったのはいつか と言えば、1868年のことである。 例4.多くの食糧が集まった。問題はどのよ うな方法でこれを運ぶかである。
(2)論文自身・論文の一部 ① この論文 → 本稿/小稿/拙稿/本 論文 ② この章では → 本章では この節では → 本節では 次の節では → 次節では 前の節では → 前節では
(3)名詞 ① ~は私が知っている範囲では存在しな い。 → ~管見では存在しない。 ② 山田孝雄(1908)が~についての研究の 始まりである。 → ~山田孝雄(1908)が~についての研究 の嚆矢である。
(4)話し言葉 ① すごく難しい問題 ② ちょっと違いがある。 ③ やっぱり同じである。 ④ いっぱいの例がある。 ⑤ どっちの場合でも同じ結果 ⑥ どっちにしても大差ない。 ⑦ こんな・こんなふうな例 ⑧ 欧米なんかでは
正解: ① 大変/非常に難しい問題 ② 少し/若干違いがある。 ③ やはり同じである。 ④ 多くの/数多くの/多数の例がある。 ⑤ どちら/いずれの場合でも同じ結果 ⑥ いずれにしても大差ない。 ⑦ このような例 ⑧ 欧米などでは
四、引用の型
要約:文章そのままではなく短くしたり内容を まとめたりして紹介すること。
引用:論文の一部をそのまま使うこと。
1.引用の書き方
一般的な書き方: 引用文献の著者名、文献の公刊年、雑誌 名、書籍名、引用したページ数、出版社/ 発行機関などを(これらをまとめて「出典」 と呼ぶ)明記する。 また、伝聞を表す「~そうだ」「~らしい」な どの言い方は用いない。
敬語
①山田先生が~とおっしゃっている 山田氏は~と述べている ②私は~で調査させていただいた 筆者は~で調査した
2ほか ①どのような方法でもよい いかなる方法でもよい ②~を参照しながら論考する ~を参照しつつ論考する
④普通の文章では<なら>を使うが、 論文では<ならば><であれば>を使 うことが多い 原因ならーー原因であれば・原因なら ば
文の接続
①まず~について簡単に述べて、次に~を検討 して、最後に~について考えてみたいと思う まず~について簡単に述べ、次に~を検討し 、最後に~について考えてみたいと思う ②聞き取り調査をしたり、アンケートをとった りした 聞き取り調査をする、アンケートをとるなど した 聞き取り調査、アンケートなどを行った
練習:次の文を論文に適した文 体に書き換えよ。
①10世紀に入って、Aの数は減少して、BやCが増 大して、Aと国との結びつきは弱りました。しかし 、この時期Aは外国と結合する力を強めたと思い ます。 ②都市が抱える深刻な問題は人口が年々増えて いること。そこで、この問題をどのように解決すれ ばいいのか考えてみたいです。 ③調査団は6月、発掘調査を行うことを決定。3ヶ月 の準備期間をおいて9月24日に調査を開始した 。調査には鈴木博士もご参加になった。
(1)引用が短いとき
①著者の文章を「 」の中に入れ、 著者 (××××年)は、「引用文(ページ)」 と述べている。 のように書く。著者が有名な研究者であっても「~先生」 としたり、敬語を使って「述べておられる」のようにする必 要はない。例えば、 森(2005年)は、軽工業から重化学工業への変化は「日 本の貿易構造をも大きく変えたp.56)」と述べている。
④ 引用文の中に「 」があるときは、『 』に 変える。 例:森(2005)は「明治初期の貿易構造は 製品を輸出し資源を輸出する、いわゆる『 低開発型』であった(p.56)」と述べている。
引用が長いとき
引用の部分を改行して、行頭を2字あけて書く
明治政府が工業化をすすめけてい くことができない。そこで、資源を輸入して製品に加工しそれを 輸出する、加工貿易を行うことにしたのである。(森2005,p.132)
二.よく使われる語と表現
1.論文で使ってはいけない語表現 (1)終助詞 ① 影響力があるってと言っている。(?) ② こちらの方が一般的だよね。(?) ③ 明らかになったなぁと思う。(?)
正解: ① 影響力があると言っている。 ② こちらの方が一般的である。 ③ 明らかになったと思う。
③ → ④ → ⑤ →
それに当たる地方では 当該地方では よく知られているように 周知のように 昔注目されていた。 かつて注目されていた。
(4)動詞 ① 本節では~について言う/書く。 → 本節では~について述べる/論述する/検討 する。 ② ~は今まで言ったとおりである。 → ~は前述した/上述したとおりである。 ③ ~については後で言う。 → ~については後述する。
三、接続表現
1.順接の接続表現 ①そのため 原因と結果の関係を示す。原因を強調する。 ②その結果 原因と結果の関係を示す。結果を強調する。 ③そこで ある事態が生じたことによる新しい展開やそ の事態への対応を示す。
④したがって(従って) 論理的な帰結を示す。 ⑤よって 論理的な帰結を示す。 ⑥ゆえに(故に) 論理的な帰結を示す。
③どれくらい/どれぐらい/どのくらい/ どのぐらい/どんなに→ いかに どれほど ④どうして/どうやって/どういうふうに して→ いかにして どのようにして
⑤どんな/どういう/どういうふうな/どう いった→ いかなる どのような ⑥どっち/どれ→ いずれ どちら どれ
* 「だから」 「ですから」は論文ではつかわない。 * 「それで」はやや口語的表現で、論文 ではあまり使わない。
2.疑問表現 (話し言葉→書き言葉)
①どうして/なんで→ なぜ どうして ②どう/どんなふうに/どういうふうに→ いかに どのように どう
⑨ AとかBとかがある。 ⑩ 教育みたいに大きな問題 ⑪ ~である。でも、~。 ⑫ 結果が得られなかったけど ⑬ あと次のような問題もある。 ⑭ ~である。だから/それで~とい える。
正解: ⑨ AやBなどがある。 ⑩ 教育のように大きな問題 ⑪ ~である。しかし/しかしながら/だが/それ にもか かわらず、~。 ⑫ 結果が得られなかったが/けれども ⑬ なお/ただし、次のような問題もある。 ⑭ ~である。ゆえに/それゆえ/したがって~と いえる。
(5)筆者についての知識がないとわからない表現 ① 今年の夏に調査した。 → 2010年の夏に調査した。 ② この近辺の小学生45人に聞き取り調査 した。 → 重慶市北碚区朝陽小学校の小学生45 人に聞き取り調査した。
2.論文でよく使われる語と表現
(1)筆者自身 私/僕は → 筆者は
ただし、「私たち/我々は前章で~を見て きた」などのような読者を含める表現は論 文でもしばしば使われる。
(2)縮約形 ① 失敗しちゃう。(?) ② 正しい予測じゃない。(?) ③ 先に述べとく。(?)
(3)擬声語・擬態語 ① どんどん変わっていく。 →急速に/非常に 変わっていく。 ② ぺらぺら話している。 →流暢に/よどみなく話している。 ③ ごちゃごちゃになっている。 →混乱している。