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【日文剧本—《情书》】

----------------------- Page 1-----------------------(情书)脚本藤井の父本日はご多用の中、息子樹三回忌にこのように多数の方にご出席いただきまして、まごとにありがとうございます。

生前お世話を承りました皆様、親交厚くさせていただきました皆様にお目にかかれ、樹もさぞ喜んでいることと存じます。

【読経】「なんじは時に宝塔の内より」「大音声だいおんりょう)を出(い)だして、ほめてのたまわく」藤井の父あ、あのう、お手隙の方から、これ、どうぞ!男おっ、甘酒!気イきくがな、ほんま言うたら、うない方がええんやけどな。

藤井の父安代、お前アレ、菊正かなんかあったろ。

藤井の母あとで、たっぷり飲むんでしょう。

藤井の父いいから、供養供養。

同級生博子さん、「秋葉さんたちがよろしくて、顔出せへんですんません」て。

博子そうですか。

同級生先輩たち今日は自宅謹慎ですわ。

博子自宅謹慎?同級生みんな未だに罪の意識なんですよ。

同級生秋葉さんなんかあれからまだ一度も山登ってへんもん。

同級生あの人たちにしたら、先輩が死んだこともまだ昨日のことみたいなんやろな。

同級生みんなちょっと集まって。

同級生お、名カメラマンの登場やで。

同級生本間言うとね、秋葉たちが今夜こっそり墓参りに来る計画らしいですわ。

藤井の父博子ちゃん、すまん、今日帰りにこいつ家の前で落っことしてってくれ。

博子はい。

藤井の父なんか急に頭痛いなんていい出すもんで。

藤井の母痛い、痛い、突き飛ばさなくたって。

同僚博子さんでしたっけ?同僚治夫さんもう酔っ払ってんの、菊正一人で全部飲んでしまいよりました。

同僚博子さん。

----------------------- Page 2-----------------------沪江日语编辑制作藤井の父堪忍やで、博子さん。

同僚博子さん、よく聞けよ。

山男や惚れるなよ。

博子お父さんもたいへんですね。

藤井の母大変な振りしているだけよ。

今日だって、これから一晩中どんちゃん騒ぎ。

あまり喜んでると、体裁悪いから、しぶってるだけ、供養だ供養だなんて言ったって、お酒飲みたいだけなのよ、あの連中は、博子お母さん、頭は?藤井の母え?ああ、あれね、仮病。

何?博子みんないろいろ企むもんだなあって。

藤井の母可愛いもんでしょう、あたしするのは、博子秋葉さんたちも何か企んでるみたいですよ。

藤井の母ぜんぜん遊びに来てくれないんだから、たまには顔見せてよね、博子すいません。

藤井の母途中まではやったのよ、でも今日の準備もあったじゃない。

なんだか面倒くさくなっちゃって。

藤井の母最近、ちょっと開かずの間なの、埃っぽくて、ごめんなさい。

博子さん、これ、見てみる。

博子卒業アルバム!小樽だったんですか?藤井の母うん、そう。

博子どのへんですか?小樽の、藤井の母どこだっけ、もうないのよ、国道の下敷きなんかになっちゃって、博子あら、残念、藤井の母うん、あ、ここ、卒業する前に転校しちゃったから、博子でも、面影がありますね、藤井の母なんか今見ると、不吉な写真ね、あ、ケーキ食べる?博子あ、いえ、藤井の母コシムドアのよ、博子じゃ、藤井……. 樹、あった!藤井の母何企んでるの?秋葉さんたち。

博子あ、今夜夜襲かけるんですって。

藤井の母夜襲?博子夜、こっそりお墓参りするんですって。

藤井の母じゃ、あの子、今夜眠れないわね。

【郵便配達のウーウーというバイクのモータが止まる】樹ゴホッ、ゴホッ、配達あれ?樹ちゃん、今日どうしたのよ?休み?樹風邪引いたのよ。

配達そう、今年のはしつこいってよ。

樹誰かさんみたいね、配達ね、あのさ、映画のチケットあんだけどさ、一緒に行かない、土曜とかさ。

樹行かない、配達じゃ、日曜は、樹うん、寒い、配達樹ちゃんの空いてる日だけど?樹ない!配達あ、樹ちゃん!樹ちゃんってば……手紙!あらあら、沪江日语编辑制作 1----------------------- Page 3-----------------------沪江日语编辑制作樹何よ、配達これ、落としましたけど、ラブレター?樹ちゃん、来週は?樹渡辺博子?だれだっけな?「拝啓藤井様、お元気ですか、私は元気です。

渡辺博子」なんだ、これ?【咳き込む】樹の母何の手紙?不幸な手紙?樹ちょっと違うと思うけど、樹の母おじいちゃん、ご、樹神戸の渡辺さん、ママ覚えない?樹の母渡辺さん?樹はい。

樹の母あんたが忘れてるだけじゃないの、樹そんなことないって、絶対知らないもん、渡辺博子、変よ、これ、絶対、ね、変よね、おじいちゃん。

お爺さんどれ、樹神戸に知り合いなんかないじゃん、あたし。

樹の母知らないわよ、あんた病院行かなかったの?樹行くほどのもんじゃないもん、樹の母そんなのが引き始めしか効かないわよ、じゃ、明日は仕事行けるのね、樹んー、樹の母行けないんだったら、病院よ、お爺さん樹、それちょっと見せろ……樹病院に行くぐらいだったら、苛酷な労働とるわ、あたしは、樹の母この間結婚した子は?樹うん、樹の母結婚して名前変わったでしょう、ほら、そうでしょ。

樹あれは遠藤さん、ティッシュ、樹の母うん、樹ティッシュ、樹渡辺博子渡辺博子渡辺博子渡辺博子、ああ、もういらつくな!「拝啓渡辺博子様、私も元気です、でもちょっと風邪気味です。

」「拝啓藤井樹様、風邪の具合はいかがですか?お薬飲んで、早く治してください、渡辺博子。

」【唄:あ?、私の恋は? 風に乗って走るわ? ―松田聖子―「青い珊瑚礁」】学生じゃ、先生、お先に。

秋葉あ、気イつけてな、学生博子さん、お先に。

秋葉そっちはどうやったん?博子えっ?秋葉法事のほうは?博子うん、まあ、いろいろ、秋葉いろいろって?博子いろいろって、いろいろ、秋葉なんかええことでもあったんかいや、なんかそんな顔やで、沪江日语编辑制作 2----------------------- Page 4-----------------------沪江日语编辑制作博子そう?何?秋葉なんやねん?それこっちが聞きたいわ。

博子あの人のうちでね、卒業アルバムを見せてもらったの。

秋葉卒業アルバム?博子そう、中学時代の、小樽に住んでたごろ。

秋葉ふーん、博子そのアルバムの最後のところにね、名簿がついてて、その中に、あの人の住所もあった。

秋葉そりゃあるやろな?博子でも、今は国道になっちゃって、もうないだって、お家は、だから、いまはもうない住所なの、そうでしょう?秋葉まア、そうやな、博子その住所に手紙書いて送ったの、あの人に宛てて。

秋葉はあ、そんなん、そんなん、書いたって届かへんやろう?博子届かないから送ったのよ、だって天国に送ったんだもん。

秋葉またけったいなこと思いつくやな、君は、博子でもね、そうしたらね、返事が来ちゃった。

秋葉天国から?博子そぅ。

秋葉そんな阿呆な……「拝啓渡辺博子さま、私も元気です。

」博子不思議でしょ?秋葉「でも、ちょっと風邪気味です。

藤井」こんなん誰かの悪戯やろ。

博子かもしれないけど、でもちょっと嬉しくて。

秋葉やっぱ、アレかな?やっぱり忘れられへんのかな、樹のこと、そんなけったいな手紙まで書いて、博子秋葉さんは?もう忘れちゃったの?秋葉そんな、そういうことはないやろ?ほな、俺と君の関係がどう定義するの?な、な、博子ちゃん!な、なって、なって、俺真面目な話しとんのやで、博子そんなこというたかて、ようわからへんがな。

秋葉都合の悪い所だけ関西弁、つかうんやもんな。

秋葉おお、どないした?学生あの、ちょっと忘れ物。

秋葉なんの?学生あ、いいんです。

失礼します。

秋葉見られてしもたな、どないしよ、しゃあないもんな、これで既成事実成立っちゅうことで手工打てへん?藤井にな、お願いしてきたんや、墓参りん時、君と結婚させてくれや言うて、もういい加減、あいつを自由にしたってってええやろ?なあ、君も自由になれよ。

「拝啓藤井樹さま、今日帰りの坂道で桜の蕾が膨らんでいるのを見つけました。

こちらはそろそろ春の気配です。

渡辺博子」同僚キテるわ。

樹梶井基次(かじいもとじろう)にあるでしょ。

同僚「桜の木の下に死体が埋まっている」。

樹あとほら、坂口安吾のさ……同僚「桜の森の満開の下」。

樹そうそう。

同僚やっぱ冷暗ね。

樹桜というのはそういうもんよね。

同僚そういうもんよ。

樹そのわけの分からない手紙でしょ?風邪薬でしょ?それに桜と春の気沪江日语编辑制作 3----------------------- Page 5-----------------------沪江日语编辑制作配。

同僚絶対に入院すべきよ、この子。

樹ねね、‘主’、どうしよう。

同僚ほっとくと、ずっと送り続けてくるもんね、こういう人って。

樹ずっとって。

同僚永遠によ。

樹うわ?つ秋葉「拝啓、渡辺博子様、あなたはいったい誰ですか、お願いですから、本当のこと教えてください。

」何言うんでんよ、こいつ自分で勝手に樹になりすましといて。

博子でもマジだったらどうしよう?秋葉まじって、どういうマジ?博子わからないけど。

秋葉考えてみたら変やな、なんでそいつんとこにちゃんと手紙届くやろ。

博子へえ?秋葉この住所、もう誰も住んでへんというとったよね。

博子国道になっちゃって。

秋葉でもちゃんと手紙届いてるやん、こいつ国道の上にでも住んどるんかいな、博子まさか。

秋葉どないなってんのやろ?博子どないなっとんのやろ?秋葉でも、そいつが仮に国道の上に住んどるとしてやで……、仮にだから仮によ、仮に中央分離帯の真ん中か何かの掘っ立て小屋にでも住んどったとしようや、だから仮によ、ちょっと聞いて、仮にそういうことがあったとしてやね、郵便屋がその手紙を持ってやってく、郵便屋がそいつに手紙を渡さんやろな、博子うん、うん、秋葉何で?博子国道に勝手に住んじゃいけないから?秋葉ちゃうてだから、それは例え話や、ほら、こうしよう、仮に国道はなかったとするわな、そのかわり、樹の家はまだあるんよ、誰か新しい住人が住んどるとしようや、そこに郵便屋がその手紙を持ってやってくる、そしたら、手紙は届くやろか?博子それなら届くよね、秋葉カーン、届かへんよ!博子どうして、秋葉届くわけないやん、名前ちゃうもん、郵便屋がその住所に手紙を持ってっても、表札違うとったら、よう入れんやろ。

それが国道でも一緒や。

博子えっ?秋葉国道の真ん中に家があってもそれが山田さんちやったら手紙が届かへんのや、つまり、名前が違う限り、こいつに手紙が届くことは永遠にあらへんちゅうわけや、ちゅうことはやで、そや、こいつほんまに藤井ちゅうことかな?博子え?秋葉しかしやな、せめて樹言う名前やないと、手紙は届かへんいうことやもんな、博子ねえ。

やっぱり。

秋葉ちょっと……何かひらめきそうんねん、あーっ、ちゃうか。

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