第一幕:
春子:じゃあものの数え方について質問のある人。
先生が何でも教えてあげます。
DIANA:ストローは?
春子:立って言って。
DIANA:た。
春子:立って言って。
DIANA:た!
春子:た?ああ~!あ~っと…。
立ち上がって言って下さい。
DIANA:ストローは「一個」?
春子:ううん。
ストローは「一本」って数えるの。
細くて長いものは「本」って数えるのよ。
王:は~い!
春子:なに?
王:じゃあ蛇も「一本」か?
春子:蛇は「一匹」。
生き物だからね。
王:中国長いもの全部「条」って数えるよ。
川も蛇も。
春子:「条」…かもしれないけど日本人は生き物かそうじゃないかで区別するの。
JACK:犬は「一匹」ですが象や馬は「一頭」と数えます。
春子:そう!他に大きさで数え方が変わるもの知ってる人!
DIANA:ブラジャー。
春子:ブラジャー…。
DIANA:AとかBとか。
春子:いや…それはサイズでしょ。
意大利宅男:モビルスーツは?
春子:モモビル…。
老男人:モビルスーツは一機だ。
王:じゃあ人間も「一機」?
春子:いや…人間は「一人二人」。
だってモノじゃないじゃん。
北欧美女:違う!人間は一匹です!ここに書いてあります!「男一匹」って!
春子:ほんとだ…。
王:じゃあマグロも「一匹」?
春子:マグロは確か「一本」じゃ…。
老男人:マグロはその形によっていくつか数え方がある。
海を泳いでる時は「一匹」。
だが釣り上げると「一本」。
それを市場で切り分けると「一丁」になり
さらに切り分けたものが「一塊」という意味で「一塊」。
それがスーパーでパック詰めされると短冊に似てることから「一冊」。
そして人の口に入る時は「一切れ」と数えるんだ。
(生徒達)へえ~。
第二幕
春子:はいはいはい注目~!昨日中国と日本じゃ漢字の意味が違うって話があったよね?金丽:何でチョウザメがマグロなのよ?
春子:それはね簡単に言うと勘違いだったの。
金丽:勘違い?
春子:昔中国から日本に漢字が入り始めた頃ね…。
日本人B:なあ。
日本人A:え?
日本人B:この魚何だと思う?
日本人A:見た事ないなぁ。
でも描写からしてかなりでかい。
日本人B:でかくて珍重される魚っていったら…。
日本人:マグロ!マグロ!マグロかぁ。
マグロ。
マグロ?マグロね。
マグ?
金丽:超テキトー!
春子:は?そんな文句ばっか言うなら大昔に行って来たら?だから文句言っても始まんないの。
それよりね…これ。
これの名前を知りたがってた人は?
JACK:はいジャックです。
春子:ジャック。
この四角い醤油を入れるお皿は薬味と醤油を入れるから「薬味醤油皿」と言います。
JACK:そのまんまですか。
春子:でもねこのよく使う方のお皿の方が面白いよ。
これは専門用語で「むらちょこ」って言うの。
JACK:むらちょこ?
春子:「むらさき」を入れる「おちょこ」を略して「むらちょこ」。
「むらさき」はお醤油のことで「おちょこ」はこれ。
学生:へえ~。
すっげぇじゃん。
北欧美女:はい!お茶はあがりです。
春子:よく知ってるね。
でもね惜しい。
詳しく言うと「あがり」は食事の後に飲むお茶で食事中に飲むお茶は「出花」。
学生:でばな?
王:じゃあ食事しないで飲むお茶は?
春子:それはただの冷やかしじゃん。
第三幕
西班牙宅男:ハルコ!太陽を絵で描く時日本人赤い色で描くのはどうして?
法国老大妈:花札でも「松に鶴」の太陽赤い。
何故太陽赤いですか?
春子:いや何でって…太陽は赤色でしょ?
JACK:夕日ならともかく普通太陽の色は黄色かと思います。
金丽:中国では黄色か白だよ。
美国大黑:太陽はゴールド。
金色だよ。
春子:太陽は赤って…少数派なんだ。
DIANA:ハルコ!ロシアでは赤とも言いますよ。
北欧美女:北欧でも白夜の時は真っ赤です!
春子:日本は白夜ないからね。