中高级日语语法精解第11回
• 次の文の意味を比較してみよう。 先生は生徒たちにビデオを見せた。 先生は生徒たちにビデオを見させた。 母さんは田中君に服を着せた。 母さんは田中君に服を着させた。
使役と他動詞文
• 対応の他動詞を持たない自動詞 先生は彼を2000メートル走らせた。 彼の発言は皆を驚かせた。 • 対応の他動詞を持つ自動詞 先生は順番に生徒の名前を呼んで、(立てた 立たせた)。 ⇒立たせた 中を見学したい人は自由に(入れた 入らせた)。 ⇒入らせた 警官は捕まえた犯人を(逃して 逃げさせて)しまった。 ⇒逃して 挑戦者は三分でチャンピンを(倒した 倒れさせた)。 ⇒倒した 消防団員は炎の中から子供を(助けた 助からせた)。 ⇒助けた
種類C:使役者が事態の成立に積極的な関与を持たない使 役文 私は飼い犬を死なせた。 私は不注意で水道管を破裂させた。 このタイプの使役文は、「有責的使役文」とも呼ばれる。 使役者が出来事の発生には働きかけていないが、自分の力 が及ばなかったために出来事を発生させたという責任を感 じるという意味を表すものである。
上級日本語文法
第11回目
自分のせいで、冷蔵庫の中の野菜が腐るようになった場合、
日本人:あ~、しまった。野菜を腐らせた。 中国人:あ~、しまった。野菜が腐った。 読者が、作者に対して話す場合 日本人:この本を読ませていただきました。 中国人:この本を読みました。
【1】 構文上の分類
a. 他動詞の場合 能動文:NP2ガ + NP1ヲ + Vt 彼が 弟を 起こした。 使役文:NP3ガ + NP2ニ + NP1ヲ + Vtサセル 母が 彼に 弟を 起こさせた。 b. 自動詞の場合 能動文:NP2ガ + Vi 彼が 学校へ 行った。 使役文:NP3ガ + NP2ニ + Viサセル 母が 彼に 学校へ行かせた。 使役文:NP3ガ + NP2ヲ + Viサセル 母が 彼を 学校へ行かせた。
息子が留学に行きたいので、彼は息子( )外国へ行かせた。 息子が嫌がっているのに、彼は息子( )留学に行かせた。 彼は息子( )日本語を勉強させた。 次は僕( )走らせてください。
【2】意味上の分類
種類A:使役者が事態の成立に間接的に関与する使役文
解説:このタイプは、使役文の中心的な表現である。使役者が 事態の実現に向けて直接的に働きかけるのではなく、言 動によって出来事の成立に関与するというものである。
• 母はこどもたちに言いつけて、(子供たちに)窓ガラスを磨かせ た。(能動的使役文) • 私は遠くから訪ねてきたお友達を先に風呂に入らせた。(能動 的使役文) • 社長は希望どおり従業員に休みをとらせた。(受容的使文) • それでは、私に祝電を読ませていただきます。(受容的使役文)
種類B:使役者が事態の成立に直接的に関与する使役文 • 鈴木の突然の来訪がみんなを驚かせた。(原因的使役文) • 私は母を泣かせてしまった。(原因的使役文) • 私は気持ちよく車を走らせた。(他動的使役文) • 鈴木は足をすべらせて、転んだ。(他動的使役文)
• 次の意志動詞を用いる文を考察してみよう
テレビを見ているのにお使いに(行った 行かされた)。 ⇒行かされた 大好きな歌手のコンサートに(行った 行かされた 行かせてくれた)。 ⇒行った 行かせてくれた
納豆は苦手なのに無理矢理(食べた 食べさせられた)。 ⇒食べさせられた
好物の納豆を(食べた 食べさせられた 食べさせてくれた) ⇒食べた 食べさせてくれた
• 比較してみよう
先生は学生たちを教室に入れた。 先生は学生たちを(に)教室に入らせた。 学生たちが教室に入った。
先生 他動詞文先生/学源自 使役文 出来事の責任者学生 自動詞文
使役被动
次の文の意味を考えてください。
皆の前で歌を歌わされた。恥ずかしかった。 彼は腰の持病に悩まされている。 ⇒「歌う」:意志動詞 「無理矢理させた」と言う意味を表す。 「悩む」:無意志動詞 「自発」の意味を表す。
先生は生徒たちを校門の所に(集めた 集まらせた)。 ⇒集めた 集まらせた 台風が近づいたので生徒たちを家へ(帰した 帰らせた)。 ⇒帰した 帰らせた 積もった雪を日なたに出して(溶かした 溶けさせた)。 ⇒溶かした この凝固剤を使うとプラスチックを早く(固めた 固まらせた)。 ⇒固めた 固まらせた
• 次の非意志動詞の文を考察してみよう。 首相の突然の辞意表明には(驚かされた 驚いた)。 彼の無責任な態度には(がっかりさせられた がっかりした)。 ブランド品ばかり買い漁る観光客の姿に、真の豊かさとは何かを(考えさせ られた 考えた)。 *対応している自動詞文とは意味がほぼ同じである。
春樹は何気ない妻の一言にとても(喜んだ 喜ばされた)。 ⇒喜んだ 素晴らしい音楽に一時(楽しんだ 楽しまされた)。 ⇒楽しんだ *使役受身:マイナス的な意味を持っている。「喜ぶ 楽しむ」などのプラス 的な感情を表す動詞はこのような表現に用いられない。
原因的使役文:出来事を成立させる原因・きっかけとなる人や物を 使役者として扱い、主語の位置に立たせるものであ る。使役者と出来事の成立には強い因果関係が見 られるのである。 他動的使役文:結果的に他動詞と同じ文型であり、対応する他動 詞をもたない自動詞から、他動詞と同様の文型を もつ文を作り出すものである。
• 他動詞の使役文: ほかにヲ格「NP1ヲ」がすでに存在しているので、動作主 「NP2」は「ニ格」で表される。
• 自動詞の使役文: 被使役者NP2がに格で表示される場合は、この種類の使役 文は、被使役者の意志には働きかけてそうするよう仕向ける という意味である。動作主の意向が入る余地を残していると 言える。 被使役者NP2がヲ格で表示される場合は、被使役者に直接 働きかけて事態を導き出すという意味である。これは、動作 主の意向を考慮しない言い方である。