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日文剧本6

『約束』合宿中だった直輝(山下智久)のもとに、莉子(北川景子)がやってきた。

電話で直輝と話していたとき、彼が泣いていることに気づいた莉子は、心配になってアークスの合宿先まで駆けつけたのだ。

そんな莉子を思わず抱きしめてしまった直輝は、次の瞬間、体を離して謝った。

すると今度は、莉子の方から直輝に抱きついた。

「もうちょっとだけ・・このままで・・。

」が、抱き合っているうちにバランスを崩して倒れこんでしまうふたり。

「・・・」そのとき、莉子が目覚まし用にセットしておいた携帯電話のアラーム音が鳴り出した。

その音で我に返った直輝は、明るく振舞い、こんなところまで来てくれるなんてビックリした、と莉子に話す。

「ねえ・・合宿で何かあった?」と莉子。

「・・・うん。

プライドは守ったかな。

」「え?」「何でもない、大丈夫。

」「そうか。

ごめんね、急に来て。

」「俺の方こそなんか、心配掛けちゃったみたいで。

」「ううん。

じゃあね。

」「え?もう帰るの?」「うん。

バイトあるし・・練習、あるでしょ?」「あの・・川崎さんとか、会っていかないの?」「うん・・ノーメイクだし、差し入れとかも何も持ってきてないし。

」「そうなんだ。

」「うん。

」「・・・ほっとけなかった。

泣いてたから。

」「・・・」「ほら・・私・・友達だし・・」「うん。

」「ファンだし。

」「俺も、白河さんの友達で良かったよ。

」その言葉に微笑む莉子。

「ありがとう。

」「じゃあ、また!」「ねえ!」「うん?」「バス停、バス停まで送っていくよ。

」その頃、川崎(伊藤英明)は宇都宮(永井大)と一緒にランニングをしていた。

「合宿終わったらすぐボストンですか?」「ああ。

月曜に経ってそれから2週間だ。

」「結構ハードですね。

」「俺のことはいいよ。

それより今は、お前ら選手の体調やメンタルが大事だ。

上手くやれよ、私生活もな!」「はい。

でもどっか女って面倒で。

」「そう言うなよ。

自分一人より誰かの為に頑張ろうって思った時の方が、強くなれることもある。

」「さすが恋する男のセリフは違いますね。

」「・・・」「大丈夫ですよ!川崎さんが愛されてないはずがないじゃないですか。

」「だから、俺のことはいいって。

よし、もう一周行って来い!」「はい!行ってきます!」バス停「・・白河さん。

」「うん?」「演奏、本当良かった。

音楽のこと、よくわかんないけど・・電話で聴いても感動した。

だから・・頑張ってね。

」「うん。

」バスに乗り込む莉子。

「じゃあ、またね!」手を振り別れる二人。

バスの中、莉子は切ない表情を浮かべ・・。

莉子を乗せたバスを見送る直輝。

そしてそんな二人を川崎は偶然見てしまい・・。

朝、選手たちより先に帰京する菜月(相武紗季)たちチアチームがロビーに集合する。

廉(金子ノブアキ)に歩み寄る菜月。

「代々木さん、これ、前に言ってた去年の試合のDVDです。

」「おぉ、サンキュー。

」「東京に戻ったら、連絡してね。

」「・・・」「ではみなさん、お先に失礼します。

」菜月は直輝を無視し、立ち去ろうとする。

「菜月!今のどういうこと?」宇都宮が呼び止める。

「そんなに心配ですか?直輝が。

」「いや・・でも・・」「振られたのは・・・私です。

」「え!?」直輝たちアークスの面々は、トレーナーの松山亮介(川島章良)らの指示で厳しいトレーニングを続けていた。

練習を見守りながら、川崎は莉子と直輝の今までの様子を思い起こし・・。

「あー・・直輝かな・・。

」と呟く。

「面白いじゃないか・・。

よーし、全員集合してくれ!今から10分間休憩したあと、練習試合を行う。

赤チーム、佐賀、ラリー、中村、廉、・・直輝。

白は、宇都、守口、佐藤、田中、それから・・」「それから、」と秀治。

「それから・・それから、俺!」「え!?」「川崎さん!?」「川崎さんがやるんですか!?」初めて川崎とプレーすることになった直輝たちは、テンションが上がっていた。

名前を呼ばれなかった秀治はがっかりした表情で・・。

同じころ、帰宅した莉子は、待ち構えていた麻衣(貫地谷しほり)に、合宿所での出来事を打ち明ける。

「私・・上矢君を押し倒してしまった。

」「え!?はい!?」「押し倒して、あわよくば、自分からキスするところだった。

どうしよう私・・自分が怖い!」「ちょっと待って!どういうこと!?」「わざとじゃないのよ、本当に。

相手の方から、フッと来て、だから、自分も思わず、ガっと行って、そうすると、胸の音がドキドキドキドキ聞こえてきたから、もっとよく聞きたいなと思って、グッと近寄ったら、こう、バタっとなってしまって。

それで、」「ちょっと待って!擬音ばっかで全然わかんない。

」「それで、ピピピピっとなって、目覚ましが、そこで、我に返って、川崎さんとか、上矢君の彼女とかに見られたらどうしようって自制心が急に沸いて・・。

はぁ・・。

反省してる、今、すごく。

」「わかんないけど・・うん。

大体わかった。

シャワー浴びておいで。

10分で出るから。

」「うん。

ありがとう、麻衣。

」一人になると麻衣は呟く。

「予想以上に深刻だぞ・・。

」川崎チームとの試合に敗れた直輝たちは、罰ゲームとしてランニングをしていた。

その際、直輝は、一瞬、足首に痛みを感じ…。

その夜、直輝は、川崎の部屋を訪れた。

「なぁ直輝。

」「はい。

」「お前・・今シーズンから本格的に1番やってみるか?」「マジっすか?」「って言うつもりだったけど・・でも今日の動きじゃなー。

球も全然回ってないし。

」「・・・」「代々木もだ。

お前らさ、いいコンビ組めたら最高なのにな。

ま、今日は俺が素晴らしすぎたっていうのもあるけどな。

」「はい。

すごかったです、存在感。

マッチアップしてても普通に怖かったし、初めて川崎さんのこと憎いと思いました。

」「ハハ。

そうか。

正直でよろしい。

・・正直で優しくて。

だからお前は信頼出来るんだ。

」「優しくないっすよ。

俺、なんかその言葉嫌いなんです。

」「優しいよ。

・・でも直輝。

お前・・何か隠してないか?」「・・・隠してるつもりはなかったんですけど。

」「・・うん。

」「菜月と、別れました。

」「え!?」「いやでも、全然大丈夫です。

これで、やっとバスケに専念出来るなって。

心配掛けてすみませんでした。

」「謝ることじゃないけどさ・・でも大丈夫なのか?」「はい。

俺、暫く女はいいです。

」「・・・」「じゃ、お疲れ様でした。

」直輝はそう言い、部屋を出ていく。

「・・・暫く女はいいか・・。

じゃあ俺は、遠慮なくいくぞ。

」川崎はそう呟き・・。

部屋に戻った直輝は、足をマッサージしながら、莉子を抱きしめたことを思い出し・・。

「何であんなことしちゃったんだろう・・。

」と呟いた。

直輝の電話に母・真希子(真矢みき)からメールが入る。

『お姉ちゃんは無事に帰りました。

ご心配なく。

合宿、頑張ってね♪』添付された3人の写真に直輝は微笑み・・。

「了解。

」と呟いた。

その日から、莉子と麻衣はお互いの恋について語り合う。

「川崎さんからメールきてた。

」「何て?」「帰ってきたら翌日会おうって。

」「わ!積極的!こっちはメール一度もないっていうのに・・。

」「え?宇都宮さん?」「うん。

宇都宮さんデートの時もバスケの話ばっか。

日本のバスケのボールとNBAのボールは、重さや質感が全然違って、NBAのボールはしっとりタイプだけど、日本のはさらっとタイプ。

その話題で1時間以上延々と喋り続けてたからね、あの人。

」「ふーん、日本のはさらっとタイプなんだ。

」「で?どうなの?川崎さんとは。

」「私もさ、川崎さんと会うたびに、このまま上手くいくんだろうなって思うんだけど・・いざ今晩一緒に過ごそうとか言われると、緊張するっていうか・・。

」「それなのに上矢君とは、緊張もせず押し倒した。

」「・・・」「でもさ、もうちょっと頑張ってみたら?」「でも、宇都宮さん女に興味ないんだと思う。

だからわざとあんな面白くない話してたんだよ。

もう私諦めようかなー。

」「でもさ、男の人が、自分の好きなことについて一生懸命話してる顔って良くない?私あれ好きなんだけど。

」「でもね、オープンスタンスとクローズドスタンスっていうのの違い、終電前まで語られたら流石に飽きるよね。

」「何そのスタンスって。

」「謎でしょ?」「謎。

」「でもわかんないなー。

上矢君のどこがいいの?川崎さんの方がずーーーっと素敵なのに。

」「うん。

でも川崎さんってちょっと、胸板が厚すぎて怖いのかな。

男らしすぎるっていうか。

」「変な言い訳やめてよ。

それに海で上矢君の裸を見たけど、あれも相当な胸だったよ。

」「そうだったんだよ・・ああ・・又聞こえてきそう。

上矢君の胸の音。

低いファの音だった。

いいリズムで、ドキ、ドキ、ドキ、ドキ。

」莉子の頭を叩く麻衣。

「痛っ!」「いい加減にしなさい、この変態が!」「変態じゃないよ、ただ普通に、」「普通に?」「・・・普通に・・好き、なだけ。

」「ああ、とうとう言っちゃったよ・・。

」「まだ完全に片思いなのよ。

だから、絶対に好きにならないって思ってたんだけど・・なのに、何で気持ちは抑えられないんだろう。

」「莉子、ヤバイよ私達!バイトと恋バナばっかりしている間に、いつの間にか1週間経った!」「うわ!ほんとだ、すごい!」「そういえば大学四年の時もこういうことあったよね。

私達なんで彼氏出来ないんだろうねー、とかその話題だけで朝までファミレスで喋り続けて。

」「あったねー!懐かしい!あ、私もうすぐ誕生日だ。

」「本当だ。

毎日喋り続けている間に私達もいつの間にか24歳ですね。

」「うん。

」「さ、オケ行こっ。

」「・・・麻衣。

」「うん?」「私ね・・明日っから、川崎さんアメリカに行っちゃう前に、正直に話す。

好きな人が出来たって。

」「・・・いいの?理解出来ない。

幸せになれる道を引き返してまで不幸の道に進むなんて。

」「うん・・。

でももう、嘘はつけないからさ。

川崎さんにも・・自分の、気持ちにも。

」「・・そっか。

」「うん。

」合宿を終えて莉子たちのアパートに戻った秀治(溝端淳平)は、麻衣に感想を聞かれて表情を曇らせる。

「俺もう辞めた方がいいのかな・・。

」「え?」「合宿で大体、今シーズンコーチはどのメンバーを使うのか、決めるんです。

俺は、完全にメインから外されていました。

」「・・・そっか。

なんか私達寂しいもの同志だね。

」「麻衣さんも寂しいんですか?」「うん。

よし!私がレッスンしてあげる。

」秀治の手を掴み立ち上がる麻衣。

「レッスン!?恋のレッスン?」「特訓!クローズドスタンス!オープンスタンス!」「・・・」「合ってる?」「はい・・何となくそれっぽいですけど。

」「じゃあご一緒に。

」「はい。

」「クローズドスタンス!オープンスタンス!」楽しくポーズを決めたりしながら遊ぶふたり。

秀治は、麻衣との距離が近いことにドキドキしていた。

自宅に戻った直輝は、関節内剥離の可能性があることを母親の真希子に話す。

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